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アンソロジー「流れ星の瓶詰め」によせて

はじめましての方も、またお会いできた方も、どうもこんにちは。七つ星です。2026年アートフェスで頒布するアンソロジー「星の瓶詰め」でおいらが書いた物語の解説部分です。書庫の物語を担当しておりました

 当企画は、7名の小説作家によるアンソロジーです。生まれたばかりの星の子が辿る旅路をそれぞれのエリアで寄せ合って一つの冊子となっております。おいらは、書庫を担当しておりました。

 書庫は、星の子が自ら歩いて見る走馬灯だと思うんですよね。……と言うと、ものすごく唐突なのですが、そんな話を書きました。なので、おいらがそう書いた理由を、少しばかり語ってみたいと思います。

 

 

【各エリアは命の一生を表している】

 考察界隈だとどこかで耳にしてる可能性は高いのですが、sky王国の各エリアは孤島から順に人の一生を示しているんだそうです。

 孤島が生まれたばかりで右も左もわからない頃、草原は子供時代で明るくて穏やかで楽しい時間、雨林の雨や薄曇りは思春期の葛藤を、峡谷の華やかさや賑やかさは青年期〜壮年期の最も活動的な期間、捨てられた地で老いと死の恐怖を感じ、その後に書庫が来ます。

 書庫の後に暴風域と原罪があり、星の子はまた生まれ変わってくるので、死と死後の審判はきっとそのあたりなのだろうなぁ、とおいらは思っておりまして。

 だから、書庫は死を受け入れて、ある種悟りを開いた時間。次代の為に記録を残し、いずれ来る終焉の前を静かに過ごす時なんだと思ってこの物語を書きました。

 

 

【星の子の一生】

 星の子の一生を振り返っていくと、生まれ落ちて花鳥郷を過ぎ(おいらは復古の季節以前の生まれなので、花鳥郷は後から経験してるのですが)、孤島から順に各地方を巡ります。門をくぐって新しい地方に入り、そのエリアを散策し、精霊を解放して最後に神殿に向かい、大精霊に会って、次の地方への扉が開かれます。

 一つの場所を散策した後、最後に瞑想して大精霊の星座を見る、という流れは、書庫の各階での動きと全く同じです。書庫はその階の散策を終えれば、中央で瞑想し、大精霊の星座が浮かび上がる。大精霊の星座が出てくる順番も、孤島から捨てられた地まで変わりません。

 

 

【書庫で見る光景は、幻想なのか】

 二つの灯火—前篇—の映画では、主人公の孤児は、書庫で青く光るマナティの記憶を見ました。書庫には記憶を再現することができる存在がある。それが、技術なのか個人の能力なのかはわかりませんが。

 追慕の季節が訪れた事で、書庫の棚に並んでいるものが記憶の燈と言うものだと判明し、それが正常に動けば何らかの記憶を再現するものだと確定しました。

 光の修繕者の季節では、記憶の燈の中に割れた八面体の立体(ダイヤと呼ばれることが多いです)があり、それを修復することで記憶があるべき形を取り戻します。

 書庫の一階、プレイヤーにエレベーターと呼ばれる台座の中央には、割れた八面体があります。これは、周囲の燈に火を灯すと修復されて宙に浮かびます。燈から光が伸びて青く光るのですが、この光は次の階に行く途中に徐々に減って消えていきます。そしてまた次の階で、燈から光をチャージするわけなのですが。

 書庫の大精霊のムービーで出てくる八面体も、星の子の光で青く光り、次々に壁画を出していきながらだんだんと光が減っていきます。そしてムービー後、雷の鳴る書庫内には、割れた八面体と地面に接地したままの台座が現れます。

 これを、一階の光景と同じだととるか、一度修復したものが再び落ちて崩れたのだととるかは人それぞれですが。

 もしも、この八面体に記憶の燈のように、記憶を再現する力があるのであれば書庫の中そのものが巨大な記憶の燈のようだなと思います。

 

 

【星の子見る走馬灯】

 もしもそうだとしたら。書庫を彩る青い光、ゴーストマンタ、幻想的な光景。書庫の光景は、書庫という記憶の燈がもたらした、星の子が旅を振り返る走馬灯ではないか。

 記憶を見て、過去に触れ、記憶の燈ですら中に入って修復できるのが星の子の力です。その力があれば、自ら歩いて散策するように自分の人生を振り返ることができるのではないか。

 

 これを全て、一周目のおいらが全部気づいていて言葉にできたわけじゃありませんが。初めて書庫を通り抜けた経験を、今のおいらが物語にするならこんな形かな、と思いました。

 もしも、ご興味が湧きましたら、ゆっくりムービーを見てみてくださいませ。おいらの物語で、書庫を訪れてみたくなったと言うのなら、この上なく光栄です。

 では、また、どこかで

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