『ふたつの灯火の季節』が始まりました。映画との関わりに加え、過去の王国の情景が見られるとのことで、早くからワクワクを呼んでいたシーズンです。
開幕前までの「精霊さんの日々の営み」と言えば花鳥郷。今やその風景も見慣れたものになった気がします。そんな中、久しぶりに訪れた孤島で、花鳥郷以前から存在していた「精霊さんと関われる場所」のことを思い出しました。
各エリアにある墓標です。
ある日のこと、孤島スタート地点に置かれたシェアスペースで、一脚の椅子に出会いました。最近お目見えした素敵な椅子。座ると同時に、墓標からふわりと指差すキャンドル職人さんが現れます。
寡黙なイメージの職人さん。旅立つ雀さんの背中を押したり、世の流れに疲れた星の子の愚痴もそっと聞いてくれそう。こうして座っていると色々想像が膨らみます。そして想像しながら、もしかしたら他の墓標にも、精霊さんと星の子のストーリーの余白があるのでは、と思ったのです。
職人さんのすぐ隣には、固辞する航行者さんの墓標があります。
近くのシェアスペースを開くと、手作りのお墓のようなものが現れました。墓標を真似て作ったのでしょうか、どんな想いで石を積み上げたのかな…。航行者さんも気になるご様子。
火を灯し暫く黙想。
草原に移動してみます。
ここは明るくひらけていてホッとしますね。見晴らしの良い場所に墓標が集まっています。
近くにシェアスペースがあったので覗いてみました。ペアのハンモック、日よけのタープ付き。なかなかのくつろぎ空間。
……うらやましそうな視線を感じます。精霊さんも寝ころびに来ていいんですよ?
草原ホームは、なぜか笑う光採取者さんの墓標だけ、広場の池を挟んだ反対側にあります。寂しくないのかな…とも思いましたが、星の子が集う様子を間近で見られる場所でもあり、精霊さん的にはアリなのかもしれません。
この日は「見知らぬ人とベンチに座る」デイリーでした。こんな風景をいつも見ておられるのでしょう。
また会いに来ますね、と約束して、雨林に移動します。
実は私のお知り合いに、精霊さんと相合傘をするのがブームという星の子さんがいらっしゃいます。運良くシェアメモを発見できたので激写。デートの現場を押さえたみたいになってしまいました。
COC-さん(X @sub071721)のシェアメモリー
こうした精霊さんとの交流は、墓標の正しい使い方(?)としてとても良いですね。きっと精霊さんも嬉しいに違いない。どんどん広めたいです。
私はこんな凝ったことは出来ないので、最近のトレンド「色彩あつめ」を披露しました。最後まで見守ってくれた運び人さん、ありがとう。
続いて峡谷へ。寒い場所に寒そうな恰好、マンタの語り部さんがいます。
ちょうど暖をとるためのカフェを作ってくれていた方がいました。せっかくなので手を振ってお誘いしてみしょう。
あめりさん(x@amekkoro_sky)のシェアスペース
かつての精霊さんの時代に、こんな多彩なキッチンツールは存在したのでしょうか。この辺りも『ふたつの灯火の季節』で明らかになるのかなと思うと楽しみですね。とは言え、今や花鳥郷にはデイリーさんや茶人さんのカフェがあるので、もうそんなに意外性はないのかもしれませんが…。
カフェの居心地が良くて長居しすぎてしまいました。他の墓標にはおじぎだけして、捨てられた地に移動します。
捨て地ホームはかなり暗いのに、意外に野良さんとの遭遇率が高い気がします。人気スポットなのでしょうか。
情熱的な演奏をする野良さんを、斥候さんが見ています。そんなに警戒せず、もっと近寄って聞いてあげてください。
崖っぷちにはどなたの墓標があるんだろうと思い訪ねると、漆黒スレンダーな精霊・生存者さんが登場。花鳥郷での無邪気なかくれんぼ姿の印象が強かったので、こんなに格好良い方だったんだ…としばし見惚れてしまいました。
変に絡んだりせず、凛々しい姿を撮影させていただきます。
自分も背筋を伸ばし、気持ちを新たにして書庫へ向かいます。
唯一の建物内エリアということで、墓標は通路の脇に。他と比べて少し窮屈な感は否めませんが、その分星の子との距離はぐっと近くなります。
通りかかった雀さんと火灯し。
精霊さんたちもお墓から出て見守ってくれています。お互い良い旅になりますように。
話は少し逸れますが、こうして辿る中で、星の子の世界もこの6年で随分広がったなぁと感じています。演奏、巣作り、染色……最近は本も読めるようになりました。「書」の空間を司る精霊さんにとってこの姿はどう映るのか、訊いてみたい気もします。
◇
今回の旅を経て、各エリア冒頭に墓標があるのは何故なのか・墓標と広場が隣接しているのは何故なのか…と、ふと考えます。
旅のはじまりを司る場所、
そして、星の子と精霊さんが自由に平和に出逢える場所。
それはまさに花鳥郷に通じる要素であり、墓標とその周辺空間は花鳥郷の雛型なのかも、しれません。
この記事の執筆中に、『花鳥郷って巨大なお墓?説』(きまぐれトッビさん/2023年11月投稿)という動画を見つけました。「花鳥郷入り口の建物の形が墓標に似ている」という所から発想を広げた考察、とても興味深かったです。
墓標めぐりのしめくくりに、こちらも併せてぜひ。
◆今日の星の子とカニちゃん
(※記事内でご紹介したみなさま、掲載快諾をありがとうございました。その他の作り手記載のないシェアスペースは旅の途中で偶然出会ったものです。日々のSkyを彩ってくれる楽しい作品たちにも感謝を◎)