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備忘録という名の日記 1

 
0年9月8日 1枚目の写真

 この滅んでしまった王国に生れ落ち、使命を全うするために転生を何回かした。この世界に少し慣れてきた頃、冒険をしたくなった私は初めて自力でとにかく高い所に飛んだ。
到着した場所は凄く綺麗で生まれて初めて『この風景を何かのカタチで残したい』と感じた。

 そう考えていたら、ふと「カシャッ」と音が鳴った。ビックリした。そしてこの王国に生まれて初めて『写真』が撮れることを知った。
もっと早くこの思いを知れば沢山の写真を残せたのに。
まぁ、今更後悔しても遅い。ここから私は沢山の写真を撮ることにしよう。
逆に考えるんだ、導きの声無しで生まれて約2週間で気が付いたんだ。幸運でしょ?

 

0年9月8日 2枚目の写真

 凄い、飛びながらでも写真が撮れる……感動してる……。
この世界に生まれてそんなに経ってないけどやっぱり綺麗だ。
なんでも写真に収めたくなっちゃう。もっと早く知りたかったなぁ……。

  「そうだ、記録に残していこう。」

誰かに伝える為じゃない、私が写真を見返して過去の想い出を楽しめる様に。

 


・作者のあとがき・

ここはSkyの王国が現れ(配信されて)2ヶ月ほど経った峡谷の天球儀のである。読者のほとんどは現在と姿が変わってないと感じるでしょう。

もし、時間があれば貴方の羽で写真と同じ場所に行ってみて。変わらない景色にも小さな変化を感じる事が出来るかもしれない。少なくとも私は1枚目の場所へ行って比べたら太陽の光の描写が変わったなぁと感じたよ。あえて、比較画像は載せないでおこう。自分自身で気が付けるように導くのは私の記事作りのきっかけの1つだから。

……そうだ、読者自身が撮った過去の写真と同じ場所に行くのも素敵かも。

過去と現在を対比させたら成長を感じるかもしれない。それか懐かしくなるかもしれない。この記事をきっかけに読者自身の過去の想い出に触れてみてはいかが?

(本当に早く知りたかったよ……端末でスクショ機能使って初めて画面の隅っこにカメラ機能がある事を知ったよ…)

とある写真家の星の子