飛行の不安定さと私が目指す先

 

 skyの飛行は不安定だ。同じ動きはできないと言っていい。しかしここで諦念を抱かず、飛行技術の体系化をする必要がある。

 以下、走ることや跳ぶことを含めて飛行技術と表現する。

 skyの飛行技術は様々あるが、どれも動作が安定しない。三次元の高度な動きを要求されるため、変位を安定させられないことが起因している。加えて、おそらくだがジャンプをした際に観測される足場にもバラつきがある。ジャンプ直前の速度とジャンプ自体の速度も相関は見られないように感じる(有意なほどの検証はしていないが)。また、タッチ操作の場合は自明ながらジョイスティックがないため、ストッパーが存在しない。したがって触覚で得られる情報は極めて少なくなる。さらに、所謂サバ統合や雲の動きといった外的要因も不安定さに拍車をかける。

 skyで全く同じ動きはほとんどできないと思っていただけたら結構だ。再現性の土俵に立てないものが多いのが、skyの飛行技術と言えよう。飛行技術を磨く星の子は、この不安定な部分を理解したうえで乗り越えなければならないのだ。

 とはいえ、挙動はある程度一定にできるものも多くある。それら飛行技術を体系化し、星の子の飛行技術の練磨に好適な状態にする必要がある。筆者自身これまで体系化すべく努めてきたが、未だ不完全である。飛行技術を磨く全星の子にとって佳良とは言い難い。再現性を高められる部分は高め、不確定要素は数撃ちゃ当たる戦法でやるしかない。仰々しい文章でここまで来たが「できることをやって噛み合うまで挑戦しましょう」ということだ。行き着く先は、理論武装した脳筋パワープレイということになる。拙稿「飛揚する良さはなぜ感じられるんだ」において、skyの飛行技術の上手さには速く・美しく・正確にという三つの要素があるとした。それぞれで要求される飛行技術には重複するものもあれば別個のものもある。私が目指すのは「飛行技術を磨きたい」と所懐する星の子が自身の理想的な飛び方が明確になるよう後押しし、その理想の実現に好適な情報にたどり着けるようにすることだ。

 面映ゆいが、私だけでは飛行技術の体系化には至れない。茫漠とまではいかずとも、なんせskyの飛行技術は幅広い。エビ避けができることが上手さという星の子もいるだろうし、ショートカットができることが上手さという星の子もいよう。上手いとされる飛び方が思い浮かばなければ、検証のしようがないのである。skyに慣れて生まれたての星の子の手を引いた時のように、私に手を貸してはいただけないだろうか。飛行技術を磨くという、狭くそれでいて散らばったコミュニティではあるが、我々星の子どもたちがより自由に空を飛べるように。