さてさて初投稿であります。今回は初投稿にちなみ全ての原点『星の子』にフォーカスを当ててゆく。
ここではコンセプトアートに沿って、空の旅路を進もうと思う。
我々は何者であるか – People of Clouds
Inc., Aetas. 4Gamer.net, 13 Feb. 2024, www.4gamer.net/games/394/G039457/20240213036/.
Thatgamecompany, S. The Art of Sky設定資料集. 2024.
全ては【雲の人々】として構想された存在である。より民族的な衣装に身を包み、数多の環境生物を飼いならし世界を開拓する。
風、雲、そして空に秘められた思いは今もなお我々に紡がれているのだ。
星の子どもたち初期案 – Sky Children
Thatgamecompany, S. The Art of Sky設定資料集. 2024.
一枚の布に複数の筋。寄れた仮面にちぐはぐな身長。SkyのプロトタイプであるSky Awaitよりも前に作成された星の子のデザインは今と比べてより廃退的だと言える。それぞれの星の子は個性ある姿見を与えられて旅に出るのだ。ゲームデザイナーはこう言った。
『生まれたときに与えられたその個性を大切にしてほしい』
デザイナーが想う【個性】の大切さがSkyにはあるのだ。かつてはリサイズドリンクが廃止された期間が存在する。それはこの製作者の想いによるものだ。
(A:Yuichiro Tanabe)
時にケープで時にカイトで空を舞う。時に光で、世界を飛ぶ。
(A: Jacky Ke Jiang)
Jacky Ke Jiangは考えた【星の子】を通してみる世界はどうあるべきか。いわゆる並行世界であるべきか、それとも完全にこことは隔離されたファンタジーであるべきか。星の子という全く新しい存在がSkyにおいてどう在るべきなのか。
ファンタジーに転びすぎているデザインでは、Skyの没入感を損なう。人によってはダークな印象を持ってしまう。
Thatgamecompany. “2020 Game Developers Conference.” 4 Aug. 2020,
この世界には生があると同時に死がある。それも身近であり、我々が向かうべき場所なのだ。道半ばにして崩壊した王国、原罪を匂わせる様々な要素。このような世界では明るく愛らしいキャラクターは不釣り合いなのではないか。
ゲーム内キャプション“あらゆるプレイヤーにとって自らの分身であると感じられる、それがSkyアバターデザインの目標でした。私たちは顔の代わりに仮面をつけることにしました。そうすることでプレイヤー自身が自分の感情や表情を選べる様にするためです。”
(A:Yuichiro Tanabe)
Thatskygames. “ゲーム内ギャラリー:Art of Sky -Skyの美術-.”
我々にとって身近で遠い存在。そんなキャラクターデザインであるべきだ。個性があり、文化があり、生のある。こうしてSky Awaitで公開された星の子ども達は柄の入ったケープを身に舞うデザインに変更されました。
ゲーム内キャプション“こちらは2015年にスケッチされたコンセプトアートですが、子どもたちの集合図は季節が始まるよりも前にSkyのアート的な進化を予感させるものでした。”
こうして様々な工程を経た星の子どもたちは我々の化身として、空の世界を切り開く存在となったのです。
いかがでしたでしょうか、【星の子が星の子になるまで】最後まで下さり誠にありがとうございます。
今後もコンセプトアートや考察/実在する歴史などを絡め、Skyのすべてを深堀していく予定です。
これからも美しい旅路を。