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絶対的な善としての火

 

【旧考察座からの移行記事です】

ここでは初めての投稿である。

Twitter(X)で気ままに考察をしていたが、自分の考えをまとまった場所に発信することも大事かと思い、この度参加させて頂いた。よろしくお願いします。

 

初回のあいさつ代わりとして、

「skyの世界というのは『もしも火が他者を攻撃しないものだったら』というif世界でもあるかもしれない」

という、過去にした考察をまとめて加筆修正して置いてみる。

 
 

そもSky世界の法則として、光と闇は物質に宿り、その性質を決定するというのが挙げられる。

例えば穏やかで清い風は星の子や生物をどこまでも連れていくが、生物を地面に押し付ける強風は行く手を阻む。そればかりか岩や塵をも運んできてしまう。

土は草木を育て風から守るが、硬い岩となって襲いかかる面もある。

水は生物のすみか、大事な生命線だが、汚染されてしまえば毒沼になって生物を傷つける。

このあたりは預言者の季節で明確に示された要素である。

 

物質、生命体は光を宿しているのが正常であるようだ。すなわち安定し、友好的で、希望を失わない。逆を言えば闇に侵されて反転するリスクを常に負っている。不安定で、拒絶し、極端に利己的で、絶望に満ちる。

闇に侵された生物や祖先といった生命体についてはさんざっぱら死や凶暴化が描写されているので、今更言うこともなかろう。

 
 

さて肝心の火についてだが、火は闇に汚されることのない、光そのものとも言える唯一の物質である。

現実の火が四大元素の中である意味もっとも手っ取り早く有機物を傷つけることができるというのは、昨今の情勢からも御存知の通りだ。

しかし王国において、火を体内に取り込んでいる星の子は熱がる素振りもなく平然と佇んでいる。草木に移って燃え広がることもない。ゲーム内での描画性能の限界と言われればそれまでだが、とにかく、火が何かを焦がすことはない。

捨てられた地の武器類を見ても投石機や槍などそのすべてが投擲や打撃、斬撃系で、火器らしきものは皆無だ。深淵の季節で砲手精霊が持っていた武器も、射出される矢の描写からして現実のボウガンに似たものであろうと思われる。

 

おそらくあの世界には現実と違う物理法則があって、火はむやみやたらに何者かを傷つけることなく、眩しく、暖かく、ただ優しい物質としてのみ存在している。

試練でも、水は光を奪い、突風は足を掬い、土壁は行く手を阻むのに、火だけは闇を照らして道標となる。

有機物を黒焦げにする文明と破壊の種ではなく、魂や安寧のしるしとしてそこにあって、唯一闇に対抗し打ち払う、最も清らかなものなのだ。

それは生物に宿ったときには内面の優しさ、暖かさ、安定として機能する。

そして火(光)が闇に侵されるということは、火そのものが消えて辺りが暗くなるということで、闇を保ったまま燃え続けることはあり得ないのである。

 
 

というのが過去の考察であった。

個人的には王国史や世界の物理法則が気になっているが、その他の要素についても考えていたのでそちらも余裕があればまとめたい。

もっと言えば光(と闇)も色によってその性質が変容するようなのだが、未だ仮説の域を出ないので、そのあたりは追々の考察に機会を譲ることとする。