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光エネルギーの循環論

 

多分に推測が混じっていますが…現時点でSkyの光エネルギーについてPianoの理解・解釈している事をまとめておきます。

光エネルギーの性質は?

Pianoは、光エネルギーの性質を「流れようとするもの」と考えています。

地上と天空をぐるぐると循環する、光の流れを作り出す力。

肉体的な死 と 光体化

精霊や光の生き物たちは、光を失わぬまま病気や怪我により肉体的に死亡すると、体を失い、光ある霊体になります(ここでは「光体」と呼ぶことにします)。光体は循環する光の流れに乗ることができ、天空に昇り、転生門へと向かいます。新たな受肉の機会を得て地上へ戻った光は、肉体ある生涯を過ごした後、再び光体となって天空へ還ります。
※(以下、未確認)光の生き物たちは…暴風域後のエリアには鳥、マンタ、クラゲ、キングツナたちがいるんですが、宇宙には居ないような気がします。大気圏を境にして「光の生き物」から「光体」になるんでしょうか。

淀み始めた光の流れ と 闇の誕生

スムースに循環している状態が古来の光エネルギーの姿でしたが、地上に降りた(落ちた?)精霊たちが光エネルギーを蓄積することのできるダイヤを発見してしまいました。繁栄を求め、文明の発展のため、欲を満たすために光の流れをせき止め、利用し始めました。
例えるなら、ちょうど私たちが川の流れを利用して水車から動力を生み出すのと似ています。少しの水車なら自然の力を分けてもらう、という程度で済みますが、水車の数を際限なく増やしていくと、次第に川は流れることができなくなります。

精霊たちの文明が進化すればするほど光の循環は淀み(例えば、マンタを捕縛する機構の開発など。これら技術の発展により、光が地上に停滞する傾向は加速度的に強まることになる)、地上には輝きに満ちた地と光の失われた地という格差が生まれ始めました。 そして、光が完全に流れ込まなくなった地に「闇」が誕生しました。

ついに、死ぬこともできなくなった

闇の生き物たちの影響で、精霊たちには肉体的な死亡とは別の、新たな形での最期が生まれました。自らに宿る光をほぼ全て失うことにより、「霊体が肉体から強制的に分離させられ闇花に捕縛される」&「肉体が石化する」という終わり方です。便宜上、まとめて「闇化」と呼びます。闇化した者は、光の流れに乗ることはできなくなり、勿論転生もできず、その思念は地上に縛られたままとなります。生きておらず、しかし死ぬこと(光体化)もできない淀んだ存在。

星の子が闇花を焼き払うことで、捕らわれていた霊体を解き放ち、石化した肉体のところまで導くことができるようになります。霊体を戻した後の肉体に更に光を与える事で、めでたく石化からも解除されます。肉体は既に死んでいるため、そのまま自然な死に至ります(=光体化します)。光体は神殿という拠点を経て、前述の通り光の流れに戻ることができるようになります。

ただ、流れ続けるために

光の流れが地上で淀めば淀むほど、天空へと昇ってくる光が減少し、メガバードは縮小します。結果、メガバード信仰が廃れていくことになります。Pianoはメガバードという鳥が具体的に存在するのではなく、それは無数の光の集合体がたまたま鳥の形のように見えたものだ、と考えています。この光の集合体は、ただ流れ続けることのみが目的です。その妨げとなる「淀み」を消し去ることこそが、メガバード再興のための―再び滔々と流れるための―最重要課題であると光の意識の集合体は認識したのでしょう。そしてその目的を実行するため、その光の一部を特別な体へと転生受肉させました。

星の子です。

(1)光の生き物たちや豊かな自然から直接エネルギーを吸収する能力、
(2)数十、数百の精霊霊体に相当する光エネルギーを1個体内に蓄積する能力(※1)、
(3)そのごく一部をキャンドルとして任意に放出する能力を備えた、
(4)結晶質の体を持つ素体(※2)
精霊の子どもと似た容姿をしていながら、(1)~(4)を有する全く別次元の存在です。

※1 解放中精霊の例。↓「例えエネルギーを満杯にしていても、20秒程度 雨に曝されると消失してしまう」ことから、精霊霊体と星の子のエネルギーキャパシティの差は明らかです。

※2 星の子の体と草原連峰の結晶、暴風域の結晶は反応し合う
https://youtu.be/gtpDE4MxLGo

星の子の使命

もし地上文明が繁栄を保ち残っていたならば、星の子の使命はそれを壊滅させ、ひとつ所に集められた光を解放し、循環する流れへと戻すこと…となっていたでしょう。しかし、文明は既に滅びていました(その目的に沿うならば、天球儀はもう少し壊してもいいかもしれません、あの場所はエネルギーに満ち溢れすぎています)。
光の循環を取り戻すには、石化した精霊を解放することの方がメガバードの目的を達成するのに適切なようです。星の子の使命は、精霊を解放し神殿へ連れていくこと、天空へ導くことでメガバードに光を供給することとなりました。星の子自身が持つ大量の光エネルギーもきちんと循環させることで、メガバードの大きさは保持・または増大に向かいます(星の子の幾度もの転生自体にも意味が与えられます)。

副次的に、転生を通じて精霊たちがメガバードへの信仰を取り戻すようになり、「ほどほどの」「調和のとれた」エネルギー利用形態について考え始めたのかもしれません。


現在の花鳥郷の再開発の方針はそういう理由で「ほどほど」ということに定まってきたのではないでしょうか。
※峡谷や捨てられた地の科学技術が活かされた建造物は、花鳥郷には見当たりません…よね?

おわりに

Skyの世界の光エネルギーの動きと停滞、肉体的な死(光体化)、死とは違う最期(闇化)について、Pianoなりに考察しました。
解釈は人それぞれ有って良いものですので、一人一人が世界の在り方について違った考え方を持つことで、Skyの世界はより幅広く、より魅力的なものになるでしょう。

参考

『蟲師』より「雨がくる 虹がたつ」