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ナツ/考察する星の子に質問

 

 皆さんは考察ってしたことがありますか?見たこと、読んだことはありますか?考察ってなんだか難しそう、頭の良い人たちの遊びなのかなと敬遠していたりしませんか?
 この「考察する星の子に質問」は、そんな、何やら難しそうなことを言ったり考えたりしている考察勢の方々に同じ質問をさせていただき、答えていただいたものを掲載していくシリーズになります。
 今回はメタ視点からも考察されるナツさんです!

 

※これらの質問と回答はアニメーション「Sky ふたつの灯火 -前篇- 」のゲーム内配信開始前〜第1章、また「ふたつの灯火の季節 -前篇- 」の開始前〜第1クエストが公開された時点のものとなります。

 

 

1.はじめに、簡単な自己紹介をお願いします。

ナツと申します。主にXでプレイ記録を呟き、まれに考察をしています。

 

2.︎︎︎Skyで最初に疑問に思ったことは何ですか?

「この世界が滅びるに至った経緯・原因」でした。ふたつの灯火の季節で全貌が明らかになりそうなので嬉しいです。

 

︎︎︎3.Skyはどんな世界だと思いますか?

「優しい火への信仰を軸にした世界」。現実の火は物質を灰にしますが、Skyの火はただ温かく、何かを傷つけません。火の神秘性と信仰が物理法則や魔法の根幹である世界なのではないかと思います。

 

︎︎︎4.好きなエリア、場所、景色はありますか?

雨林の小川エリア、書庫1階の墓地、自分の巣。

 

5.Skyでの好きな過ごし方は何ですか?

雨林の小川エリアに行き、雨の当たらないところにハンモックを置いて、星の子をただ寝かせて眺めるのが好きです。

 

︎︎︎6.好きな時間帯はありますか?(ホーム、花鳥郷に限らず)

なんだかんだ日中。抜けるような青空が好きです。

 

7.好きな季節、もしくは日々は何ですか?

楽園の季節、深淵の季節が好きです。それぞれ生まれ季節と、アイテムがとりわけ気に入った季節ということで。

 

8.Skyの好きな壁画は何ですか?

花鳥郷の地図祭壇のところの壁画(旧オープニング)。

 

9.考察しがいがあったなと思う季節は何ですか?

預言の季節。何を意図して造られた試練だったのか、壁画が指す人物とは、など、考えたくなることがたくさんありました。

 

10.ストーリーがわかりやすいと思う精霊は誰ですか?

涙ぐむ光坑夫。この世界にも死と絶望、悲しみがあったということをプレイヤーに正面から示そうとしているのかなと。

 

11.王国が滅びた主な原因は何だと思いますか?

「光を軽んじるようになったため」。
王国における光の浪費と枯渇、それに伴う戦争、また王がおそらくはダイヤで光を意のままにしようとしたこと。それらすべて、温かく光り、分け合えば増え、合わせれば強くなるはずの火(光)を軽視するようになったが故に起こったことだと思います。

※「ダイヤ」とは……Sky王国のあちこちにあり、主に火を灯して動作するギミックに使われている八面体の形をしたもの。開閉する扉や空飛ぶ舟のオール、書庫エレベーターの台座の底面などにあり、雨林の大精霊がこれを修理または復元するムービーを雨林神殿で見ることができる。

 

12.シャード(闇の破片)とは何だと思いますか?

原罪のダイヤの中に、闇が吸い込まれ凝縮され噴き出しているのではないかと考えています。もとはあのダイヤも、光を集める装置か何かだったのではないでしょうか。その暴走によって、光が尽きてなお吸収しようと動かし続けた結果、今のようになったのではと。

※「原罪のダイヤ」とは……原罪エリアの最奥にあるピンク色をしたダイヤ型のもの。エリアに入った時などに流れるムービーに映るため、奥まで行けなくても見ることができる。

 

13.大精霊とは何だと思いますか?

各地方の知事のような存在であり、王の腹心の部下であり、より民衆に近い視点で亡国を憂いていた存在でしょうか。

 

14.統治者とはどんな人物だったと思いますか?

情報が少ないので難しいですが、もとは民のためによき統治者で在ろうとしていたんじゃないかと思います。暴風域の壁画でも崇められて(称えられて?)いるので。やがて光を操ろうと驕ったことで破滅したのかもしれません。

※「統治者」とは……アートブック「The Art of Sky」(p91)にその存在の記載があるもので、捨てられた地の神殿前エリアにある塔を模したような面を着けている人物。考察界隈ではゲーム内壁画などから長らく「王」と呼ばれていたため、王または王子と呼ぶ人もいる。

 

15.メガバードとは何だと思いますか?

天空に浮かぶ大きな鳥の姿は、突き詰めれば星々の集合です。星々や生物がそれぞれに生きて光り、それらが細胞のごとく集まることで、世界は1つの大きな生命体のようになるのではないでしょうか(『スイミー』みたいな感じで)。端的に言えばメガバードという個体ではなく、あれは「世界、銀河そのもの」なのだと思います。

※「メガバード」とは……アートブック「The Art of Sky」(p142)にその存在、もしくは死生観の概念と思しきものの記載があるもので、ゲーム内では名前こそ出ないものの、スタッフロールで確認することができる。

 

16.星の子とは何だと思いますか?

一度破壊された生命サイクルが長い時を経て偶然に生み出し、新しい世代の優しさ・無邪気さ・勇気・神秘的な光の力を持って飛び回る、無垢なただの子ども。

 

17.Skyにおける光とは何か?

世界の根幹をなすエネルギーであり、魔法、人の心、思いやり、生命、それらすべてを形作り、世界のあらゆるところに宿っているもの。

 

18.Skyにおける闇とは何か?

光と同じく、これも世界の根幹を成していたのではと思います。光と同じようにあらゆるところに宿り、苦しみや悲しみ、人の死によって根を張る、カビのようなものかも。

 

19.書庫の幽霊マンタは何だと思いますか?

人工的に造られた生命体か、プロジェクションマッピングのように投影された記憶だけの存在かもしれません。書庫を離れると(あるいは、記憶の灯を離れると)生きていけない、存在できないのではないでしょうか。

 

20.Skyの好きな生き物は何ですか?

ふかふかのマナティちゃんと蟹。

 

21.お気に入りの考察はありますか?(自他問わず)

自薦になりますが、「Sky世界は火が他者を傷つけないif世界なのではないか?」と初めて考えるに至った考察ツリーがお気に入りです。ありがたいことに反応を多数いただきました。

 

22.明らかになってほしい謎はありますか?

とにかく王国が滅びるに至った経緯。あとは暗黒竜がなぜ邪悪な存在になってしまったのか。

 

23.謎のままであってほしいものはありますか?

無いかもしれません。全部知りたい。

 

24.Sky以外で好きな作品は何ですか?

ゲームはあまりしていません。他に好きなものといえば、児童向けの文学作品が好きです。ミヒャエル・エンデの『モモ』などがお気に入り。

 

25.Sky以外で考察したことのある作品はありますか?(あれば作品名)

これも児童書ですが、昔は青い鳥文庫の『怪盗クイーンシリーズ』など、はやみねかおる作品の世界観考察をしていました。

 

26.創作活動や表現活動をしたことはありますか?(あればジャンルや作品名)

はやみねかおる作品の二次創作や、UTAUを用いた楽曲カバー、動画制作などもしていました。全体的に停滞ぎみですが……

 

27.さいごに、星の子の使命とは何だと思いますか?

未だ闇に囚われている世界を清め、迷う魂を解放し、王国にふたたび暖かいつながりと活発な社会活動をもたらし、そして健やかに遊び回って生きていくこと。

※「星の子の使命」とは……Skyを初めて開始した時に行うオープニングとチュートリアルの最後、草原の交流広場に初めて足を踏み入れた時に表示される字幕『皆に光を、星の子よ。そしてあなたの使命を果たすのです(Restore them all, Child, and fulfill your destiny.)』にある言葉。