ミライちゃんは考えることが好きでしたが、考古学者のように王国の謎を突き詰めるほどの力はありませんでした。
ミライちゃんは楽器を演奏するのが好きでしたが、交流広場にいる大きな星の子ほど上手ではありませんでした。
ミライちゃんはシェアスペースを作るのが好きでしたが、小さな休憩所を作るのが関の山でした。
ミライちゃんは空を飛ぶのが好きでしたが、暗黒龍と戯れるほど上手に飛べるわけではありませんでした。
ミライちゃんは心が小さいわけではありませんが、小さくて幼い星の子のほうがはるかに大きな心を持っていました。
ミライちゃんは本当に変だったので、王子さまの言葉を理解するのにみんなよりも長くかかりました。
ミライちゃんはミライちゃんのことを何もいいところがない星の子だと思うようになっていきました。
ミライちゃんはミライちゃんのことを出来損ないだと思うようになっていきました。
ミライちゃんはミライちゃんのことが嫌いになっていきました。
ミライちゃんは悲しくなっていきました。でもミライちゃんはそれを許しませんでした。
ミライちゃんは自分のことを責めているだけで何もしないミライちゃんに腹を立てていました。お腹を蹴ってしまいたいほどに憎んでいました。
でも実際にはできないので、ミライちゃんは怪我するのを怖がったのでできませんでした。何もできないミライちゃんにますます腹が立ちました。
注:この話は2024年11月15日に書きました