始めたばかりの頃、フレンドになったきっかけはなんだったか
私の場合は、藁に縋る思いで妖精と契約するような感じだった。
あれは初めての暴風域に行った日だったかな。
自分は意地でもフレンドなんぞ作ってたまるかと思ってた。私は当時、「オンラインゲーム上で知らない人と接点を持ったら死ぬ」という「横断歩道の白いところ以外を踏んだら死ぬルールで生きる小学生」みたいなスタイルで生きていた。
でもあっさりとやめた。
そのくらい暴風域は危なかった。
あの時は羽なんて概念を理解していなかったので、エナジー切れ=死となっていた。(暗黒龍にどつかれたにも関わらず認識は改まらなかったと思われる)
死んだことがなかったので、死んだらどうなるかも理解していなかった。もしかしたら本当にデータが全部消し飛んで最初からになるかも知れない。
まあまあでかい恐怖だった。
データを巻き戻されたらたまったもんじゃないと思った。
でも先へ進めない。前へ進むタイミングが掴めない、あるいは掴めたとしても足がすくんでいたか。
それを見かねたのか野良がキャンドルを差し出した。
なんでもいいから何か欲しかった。
だからキャンドルを受け取った。
なんとなく怖いのが抜けた。仲間ができた。「おお、これは心強い!」と思った。
その人は、進むべきタイミングを呼びかけて教えてくれた。
原罪でも一緒にいてくれた。降り注ぐ岩の切れ目を縫った。
だけれど、岩の切れ目がなくなった。
どうすればいいかわからなかったけれど、その人はカモンを送り、前へ進んだ。
そして理解した
「ほほ〜ん?つまり死ねと?」
そうしてノリノリで死んだ。
そのあと別れたのか覚えてない。
しばらくして私は草原でその人とベンチで話してた。
何話したかも覚えてない。お礼は言ったはず。
確か会ったのはそれっきり。
でも、一緒に進むと人は安心することを覚えた。誰かにもしてあげようと思った。
今の時代不要だとは思うけれど、当時の自分はそう思った。