遠い街道の向こうから
鳥の羽ばたきにまぎれて
光りながら
手の平に
ふわりと降りた
やさしく ふわり
あのこに似た優しい麦の穗の香り
忘れた頃に届いた
あなたからの返信
鳥の羽ばたきにまぎれ
街道の向こうから
蝶々の囁きと共に

ふわり舞い降りた
数粒のしましまの種と
太陽のような暖かい風を連れて
種を土に植えて
何が咲くのか待つことにした
やがて小さな芽が
土の中から顔を出した
細い茎はやがて太くなり
空へ空へと向かっていく
そしてある朝
その先に花が咲いた
太陽のような
あなたの笑顔に似た花

風が吹くたび
花びらがゆれる
まるで遠い街道の向こうから
あなたが笑っているように