こちらは、いちファンによる非公式の記事になります。作中の記載は著者が受け取り記憶したものであり、事実と相違することがあります。以上あらかじめご了承ください。
今年、2025年の6月ごろ、大変光栄なことにSky創造部員(公式設置のファンアートクリエイターグループ)に加えていただいた。
そして今回は創造部員として試写会にご招待いただくという、これまた大変な栄誉にあずかり、先行して拝見する機会を得た。
まずお礼を申し上げたいのが、Skyでの合奏を中心とした諸々にご参加、ご視聴いただいている皆様です。皆様あってのわしです。本当にありがとうございます。そしてSkyアンサンブルの会実行委員会、Sky音楽祭実行委員会、解説動画素材の録画をお手伝いくださる「鯖埋めたい」、Skyリアル合奏団s、Sky和合奏部、Sky楽譜・合奏コミュニティ、Sky音楽祭ファンサークルの皆様のご協力に、心から感謝します。
みんなと共に走ってこられて、わしはとても幸せです。これからもどうぞよろしくお願いします。
そして素晴らしい体験を作り続けているthatgamecompanyの皆様に、心からの感謝と尊敬を。わしの活動で少しでも恩返しできればと思っております。
さて、今回の試写会に話を戻すと・・・試写会ってただ映画を鑑賞するだけのものもあれば、関係者の舞台挨拶がくっついてるものまで実に様々なタイプがあるのだそうだ。
一体どんな試写会なんだろう。
本作は、アメリカが本拠地のthatgamecompanyが提供するゲーム「Sky星を紡ぐ子どもたち」から生まれた初のアニメーション作品。わしのこよなく愛するゲームが、映画になった。これはすごいことだと思う。
斬新なのが、ゲームと映画の織りなす世界観がクロスしていくというアプローチだ。なんとゲーム内にシアターが作られ、プレイヤーはゲームの中で映画を単体の、短いエピソードごとに鑑賞することができる。
同時に、ゲーム内では映画に明確に絡められた、まるであのワンシーンであるかのようなクエストを体験することもできる。
つまり、プレイヤーであれば映画館に行かずしても無料で映画を見ることができるし、なんならクエストまでできちゃう。
なんという没入感。こんなの見たことない!
しかも、劇場公開は日本のみ。(と思ってたら先日LAでの公開が決まりましたね!めでたい!)
そういうわけで、喜び勇んで劇場に向かったわけだが・・・
創造部の集合時間が早目だったことを失念し、まさかの大遅刻をかましてしまい。創造部集合時間を10分すぎて受付に申告。
その節は大変なご迷惑をおかけしてしまいました🙇 心よりお詫び申し上げます。
その後案内され中に入ると、Skyの製作陣ー コンセプトアートでお馴染みのゆいさん、セシルさん、映画版の監督エヴァン・ヴィエラさんと作曲担当のケヴィン・ペンキンさんが並んでらっしゃる!!うあああああ(絶叫)
ドアが閉まり、開始後最初のプログラムはナレーションを担当された梶さん、エンドソングを担当されたコトリンゴさんのトークショー。ほのぼのと会話が進む。梶さんの、Skyのことを本当によくご存知なんだと窺わせるお言葉や仕草の数々に、思わず頬が緩んでしまう爺であった。
よく考えたら生でお姿を拝見って、とてつもないことだったのでは。ありがとうございます。
とはいえ温かな雰囲気の中、終始リラックスして楽しくお話を拝聴できた。
司会はJ-WAVEのパーソナリティ様(お名前失念、申し訳ありません)。流麗なバイリンガルで、日本語も英語も、お話の運び方も、聞いててさすがの心地よさ。プロのお仕事って本当に素晴らしい。
以下少しだけ、お二人のトークから特に印象に残った言葉を、かいつまんでご紹介しようと思う。記憶が曖昧なので「ざっくりこんな感じ」程度のゆるさでお読みいただけると嬉しい。
コトリンゴさん:水谷さんにゲームのコンセプトを色々と伺って、自分なりに音へ落とし込んだ。
映画のサントラや雰囲気から離れないよう、映画の余韻を楽しんでもらえるように作った。
梶さん:このお役目、自分ができて本当によかった。もし他の方に振られてたら(コトリンゴさんのところの猫ちゃんが、コトリンゴさんがゲームしちゃうと拗ねちゃうように)なんで〜〜!!?てなってたかもしれない笑
Skyはほとんど言葉なしで世界が完成していて、最初は「声を当てること」に抵抗があった。音楽と映像で語られるSkyに、言葉は不要なのではないかと。
しかしお引き受けしたからにはSkyの世界観と音と映像の邪魔をしないように、かつディレクターさんの意図を汲んで自分ができる精一杯で声を当てた。
お二人のトークショーについて詳しくは、プロのメディアの方が記事にまとめていらっしゃるので、そちらをぜひご覧いただきたい。
その後お二人の写真撮影時間。その間、手にされたマナティぬい(小)をしきりに泳がせる梶さん。キュートすぎる。。。
そして製作陣の舞台挨拶に。ジェノバさん、エヴァン監督、作曲家ペンキンさん、渡辺ゆいさんがそれぞれお話しし、英語についてはオーディオデザイナーりつさんが日本語に訳してくださる。ゆいさんは日本語で直接語ってくださった。
ここでも、自分が聞き取れた+覚えてる限りの内容をかいつまんで記しておきたい。
作曲:ペンキンさん
難しいところもあった。劇伴というよりはゲーム音楽に近い作り方。シーンに合わせて音を作るという感じ。
ビンセントさんの音から乖離しすぎないようにした。
(日本語堪能でした!すごい。)
クリエイティブ・ディレクター兼CEO:ジェノバさん
実はアニメ制作は2022年ごろから着手していて、一部をスイッチやPSなどでSkyをリリースする際の公式トレーラーでもちら出ししてた。その反響を見て、これは作るに値するものなんだと思えた。
この話には二人の主人公が出てくるんだけど、二人目のパートは4回作り直した。
最初はセリフを入れようと色々試行錯誤したが、登場人物が仮面の下で喋るのも変だし、結果的に登場人物による言葉をなくした。
監督:エヴァンさんさん
いろんなチャレンジがあった。(ごめん・・・思い出せないすみません。脱帽なお話をたくさんされたという感動だけ記憶しています・・・何よりも、作品で雄弁に語ってくださっていると思います!)
プロダクションデザイナー:ゆいさん
映画製作陣には無理難題を言った。登場人物に口(を描くのは)ダメ、マナティに目はダメ、仮面外さないで、などなど。 どうやってSkyの世界を映画に持っていけるかというのに注力した。
その後映画を鑑賞。
映画は、ゲーム内では4つの短編として毎週ひとつずつ公開されるエピソードがひとつに繋げられ、それぞれのエピソードの合間に梶さんのナレーションが入るという形のものだった。
たくさん泣いた。もう最高だった。
丁寧で愛情がこもった作りで、そこここにSkyへのリスペクトを感じた。
でもそれだけではない、映画としての明確なメッセージも受け取れた。それは「つながり、そしてそこからもたらされる暖かさ」ーこれは梶さんやコトリンゴさんもトークショーで仰っていて、わしもSkyの根源的なメッセージのひとつだと思っているのだが、それを強く感じた。
ぜひ、映画館で体験してみてほしい。
鑑賞の後に、ロビーにいらした制作陣の皆様に追加で少しだけお話しを伺うことができた。
ビンセントさんの時もそうだったが、インタビューって頭が全くなく、ゆいさんにSkyへの熱苦しい愛を語るうちに色々な話を伺えて、家に帰ってから「は!これってインタビューに・・・できたのにあああ」と後悔。しかし時すでに遅し。うかがえた限りのお話をざっくりここに記す。
れい(以下れ):映画本当に素晴らしかったです!たくさん泣いてしまいました。Skyの世界がまさにそこにあった感じでした。
ゆいさん(以下ゆ):映画製作陣には本当に無理難題言いました。
どうやってSkyの世界を映画に持っていけるか、プレイヤーの皆さんに違和感なく楽しんでもらえるか、というのに神経を注ぎました。
れ:自分は映画を拝見する前にクエストを体験したのですが、映画と同じようでいて少しだけ世界線が違ってて、でも明確にクロスする場所もあって。
まるでより合わさる前の紐のようにお互いが絡み合い、付かず離れず、でも時に接触して。そういう印象で、いやもう最高でした!
ゆ:喜ばれてよかった!それを聞けて安心しました。こんなのSkyじゃないって言われたらどうしようってずっと心配していて。汲み取ってもらえて嬉しいです。
れ:いやいやとんでもない!これぞSkyって思いました!
彼らの意図を少しでも汲み取れてたのならこれ以上ない幸せだ。あらゆる表現は、形は違えど作り手の「伝えたいこと」を伝える手段・・・つまりコミュニケーションなんだなと改めて思った。
音も、映像も、絵も、言葉も、動きも。
映画のそこここに息づくSkyらしさは、まさに彼らのそういった思いが結晶になったものなのかもしれない。
お互いがゆるい螺旋のように絡まり合う、映画とゲームという唯一無二の世界。素晴らしい体験に、心から感謝したい。
そんな映画だったが、試写会場には映画にちなんだ趣向がたくさん凝らしてあって、いつまでも楽しむことができた。
そして、試写会に参加した創造部員はマナティぬい2種をご提供いただくという幸運に恵まれました。これまた感謝しかない。
こちらのSTAR機能に絞って、解説動画を1本作った。
今思うとかなり「どこかで見たことあるような」解説動画だが…頑張って作りました…ので…よかったら見ていただけると嬉しいです。
追記に近いが、今回ご一緒した絵師様びっけさんと一緒に、サンシャインのコラボカフェにもお邪魔した。
ドリンクはまるでSkyグッズの雰囲気そのままであるかのように甘く優しく、大変美味しくいただいた。ごちそうさまでした。
あり得ないくらい、素晴らしい1日だった。
TGCの皆様、日本コミュニティマネージャのさもさん、この度は大変栄誉な機会をいただき、本当にありがとうございました。
2025年8月 東京にて
校正:あきら @chk___chk