孤島の大精霊のお話。
これはきっと罰だったのだろう——
これ程にも暗い空を見たことが今まであっただろうか。光は闇に飲み込まれ、夜明けが来ることは二度とない。
星々の絆は断ち切れ、約束の場所へ帰ることは許されない。我らが築き上げた王国は衰退し、滅びを迎え幕を下ろしたのだ。
絶望の中、一筋の希望の訪れをただ待ち続ける。
誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。
長い眠りから目が覚めた。
そこには生まれ持って光を抱えた子供がいた。
この子供が大いなる存在より伝えられた、次代を担う者なのだろう。蝋燭に火を灯した姿にそう確信した。
きっとこの子供ならば成し遂げられるだろう。
信じ導くことしか出来ない私を、どうか許して欲しい、と心の中で呟いた。
杖を掲げると、次の旅へ続く門が開いた。
門まで歩いて行った子供は、立ち止まりこちらを振り返った。杖を門の方へと指した。
意図が分かったようで、子供は向こうへとかけていった。
それで良い、「星の子」よ。
この子供の行く末を案じながらも、何食わぬ顔で足取りをじっと見つめる。
傲慢な大人から課された使命に打ちひしがれぬようにと胸の中で願い、その小さな背中を見送った。
以前SNSに投稿した小説を加筆修正しています。