この座談会は、非公式ファンアート展示会『星の箱庭展(2025年4月)』に出展した5名により、Discordのボイスチャットにて行われました。回答は50音順です。→ 前編はこちら
Q3✦梱包・展示でこだわった所は?
秋✧ 梱包でプラはなるべく避けたいと考えていました。もちろん否定するつもりはないですし、私も色紙は展示のためにOPPを使っています。正直プラの方が安いので、パッケージのせいで商品の値段が上がることが無いようにとも考えてました。
グラスパックという、中身が透けて見える封筒を見つけたので、ポストカードのパッケージにしました。テープの代わりに紐で留めています。

――(他4名から)ロゴの載せ方が素敵だと思いました。
秋✧ ロゴはお渡しする時に付いていれば良いとのことだったので、こういうのもありかなと。しおりみたいな記念にもなればと考えました。
展示では、シェアスペの伝言板デザインでポップを作りました。「無料配布あります」などをそこに書いて。最初は値札にするつもりでしたが並べすぎると邪魔かもと思い、値札はシンプルな形にしました。精霊さんの洋服の三角模様やひし形を描き入れて、Skyらしさを出したつもりです。
cotoritori✧ 梱包は、手にした時にほっこりと気持ちが伝わるといいなと思って。
小さい作品には透明の窓がついた封筒を使い、中に入れた作品や名刺の羊毛の星の子とも目が合う感じにしました。
アクセサリーや複数作品の梱包は、今年(2025年)7月のアニバーサリー中に花鳥郷で登場した小包(クラフト袋+青いリボン)のデザインをお借りしました。リボンには Thank you と薄くデザインしています。
skykidさん(@skykid070120 以前イベントで同様の小袋を作られて「おやつ袋」と呼んでおられた方)が「会場で大小様々なおやつ袋が存在していたらしくて嬉しい」と後日投稿されていて。私のもそれに混ざっていたら嬉しいな、なんて思っています。

cotoritori✧ そして展示用に今回、好きなリネンの布でバースデーガーランドを作りました。有孔ボードに垂らして装飾のプラスになり良かったです。
頒布物は、イヤリングやピアスは透明なボックスに、カニちゃんは OPP 袋に入れて陳列しました。透明な梱包材1枚でも素材感やディテールが解りにくくなる気がして、本当は素のまま置きたかったです。でも、お客さまに渡す時の手間の少なさを優先しました。
sumi✧ 私はアクリル系グッズが主なので、包装の装飾が多いと見づらいかなと。チャームも約3cmと小さいので、台紙は白一色、ロゴは裏面に書いて、シンプルを優先しました。
チャームだけは迷子にならないように別途袋に入れましたが、お客さまの大半はバックのセットを選んでくださったので、頒布物はそれに入れてお渡しした感じです。

sumi✧ 展示は、なるべく空間を開けて頒布物を置くようにしました。私のスタンプはシャチハタではなく、スペースが狭いと押しづらいと思ったので…。
今回設営にはあまり凝れなかったですが、アクキーやチャーム用のお皿を木製にしたり。離席中のボードも木で作りました。一瞬しか使わないけど、こういうのもいいかなと。活躍できて良かったです。
メイ✧ 私もパッケージはシンプルに、自分の好きな青色をロゴと合わせました。ブースも青を差し色にして、作品に合わせた空間を目指しました。

メイ✧ ブースをひな壇のようにして、上の段は展示・下の段は配布物という配置にしました。ダイソーの小さいコンテナを三つ横に並べて、その上に布をかけて段を作っています。コンテナを組み立てた時に出展者側が棚になるようにしたので、お釣りの収納などに使えて便利でした。
ブース撮影してもらった時に映えるよう、家にある雑貨や、買い足した小物を取り入れたりして。事前に家でも設営して、写真を撮っていっぱいチェックしました笑。
らこ✧ 私もパッケージはOPPです。シルクスクリーンは版ズレやモコモコにも個体差が出るので、表からそれを判別できるようにしたかったのもあり、ベストな形だったと思います。
展示を考える時間もなくて…でも頒布物の色をまとめていたので、それを基調にしました。あとはナチュラルをプラスしたいなと木目調の什器を用意したりして調整しました。

――統一感があって、完璧ならこさんブランドが誕生してました!
らこ✧ いやー、最初に色数を絞った自分グッジョブって思いました笑
実際は悩んで焦ってばかりで。でも一ヶ月なくても行けたよ、なんとかなったよっていうこの記録を見て、希望を持つ方がいると良いですね。私もみなさんのお話を参考に、次回に活かしたいと考えてます。
Q4✦作者イチオシ!お気に入り頒布物・展示物は?
秋✧ 実は無料配布ペーパーです。商業区で好きだなと思ったものを詰め込んだので。わら半紙やレトロな印刷方法を使ったり。作る段階も楽しかったです。

――Skyで本当に存在して配られている感じがしました。無料で良かったんですか?
秋✧ 街で受け取って、後々旅の思い出みたいに引っ張り出して…みたいに見てもらえたらいいなと思ってたので嬉しいです。
あのエリアは本来縦長(奥に長い)なのに横長に描いたので、見ながら歩くと違和感があるかもしれません。無料な分、多少のゆるさは許してくださいという感じです笑。
cotoritori✧ 私は代表作が羊毛ということもあって、カニちゃんがお気に入りです。
あと、頒布物がなくなった後も寂しくないように、アニバーサリーのカチンコと、ブラックライトで光るスノードームを展示しました。実際に動かして見てもらい、嬉しい反応をたくさんいただきました。思い出だけでも持ち帰ってもらいたかったので良かったです。

sumi✧ 私も無配シールです。閉場までお客さまに行き渡ってくれて…「詫びシール」みたいな気持ちで配布してました笑。
Skytoberのイラストで30種近くあるので、皆さん楽しそうに選んでくださるんです。お気に入りのエリアだからとか、この精霊さんが好きなんだよねとか、選んだ理由を嬉しそうに話して下さって、みなさんのSkyの好きを知ることが出来ました。その交流が思い出深くて、今回のイチオシにさせてもらいました。

同柄のシール。↑の投稿は2022年にネットプリントで配布したときのもの
メイ✧ 一番のお気に入りはUFOチュンの置物です。出展が決まる前から作ってた物なのですが、買い物に出かけた時に、水耕栽培用のガラスの鉢を見つけて、UFOの光のアレだ…!と思って勢いで作ったものです。
――この花瓶をUFOにしようっていう発想がすごい。中もいろんな角度から見れて。本当にかわいかったです。

右は座談会中に見せて戴いた花瓶の写真。上の部分に球根を載せて栽培するもの
らこ✧ 私のお気に入りは、書庫ちゃんのポストカードです。自分が心惹かれるものを全部詰めました。雨林最初の、雲のトンネルと鳥がたくさん飛んでる風景がすごく好きなのでその図柄と。Skyを始めたの頃の、キャンドルが綺麗だなと思った気持ちや、チャットテーブルに憧れて「本当に魔法の机じゃん!」って思った気持ちとか。

らこ✧ 青いインクで刷って、乾かないうちに樹脂製のパウダーをかけてエンボスヒーターで温めて、ぷっくりした艶の質感にしました。
実はシルクスクリーンのインクはなかなか定着しきらないことがあって、手が汚れたり、他の展示物に対して悪さをするかもと心配だったんです。ぬいぐるみや本を作ってらっしゃる方もいますし…。それでインクを覆う加工をしたというのもあります。
Q5✦アートフェスで嬉しかったことは?
秋✧ 先程も出ましたが、お子さんが買ってくださるってやっぱり嬉しいですね。横にお母さんもいるのに、自分でお小遣いを出して選んで下さる、それだけで涙が出てしまって…。私の所に限らずいろんな方の所でお買い物をして、たくさん思い出を持って帰ってくれているといいなと、とても心に残りました。
挙げ出したらキリがないので、次にまわします笑。
cotoritori✧ 「いつも見てます」という生の声をいただいた時です。
なんというか…SNSでも嬉しい反応をいただきながらも、実感が持てていなかったんです。改めてリアルで見て下さる方の存在を認識して、感謝でいっぱいになりました。
あとは、出展者みんなで作ったアートフェスっていうのを感じて。本当に良かったです。

sumi✧ 「以前私の星の子を描いて貰いました」とお声かけ下さった方がいて、お話出来たことです。アカウントを名乗るのは勇気がいると思いますし、私も顔を合わせてお礼を伝えることが出来て。嬉しかったです。
メイ✧ 「星の箱庭展」で記念にお配りしたカニちゃんキーホルダーを今回も連れてこられて「元気にしてますよ…!」と報告して下さったお客さまがいたことです。
携帯のキーホルダーにしたり、ケースを用意してカバンに着けてくださってたり。今でも大切にしてくれてる…!と泣きそうになりました。というか泣きました。
――これまでの色んなことがつながってますね…!

左:sumiさんのスタンプ
右:メイさんが『星の箱庭展』で配布したカニちゃんたち
らこ✧ この空間に今これだけ創作を愛している星の子がいっぱいいるんだなっていうのが、もう本当に嬉しかったです。
創作活動って孤独じゃないですか。みなさん当日までドキドキしながら作られていたと思うんです。創作やパフォーマンス、コスプレをする方、一般参加の方もいろんな作品を持ってらっしゃって…。作ることが好きな方がこんなにたくさんいる、本当に贅沢で幸せな空間だなって思いました。

Q6✦今後作ってみたいものは?次回も参加したいですか?
秋✧ Skytober柄(2025年に描いたもの)のバンダナが欲しいというご意見をいただいて。手描きイラストと並べると統一感がなくなるのではと心配もあるんですが…でもいつかチャレンジしたいです。らこさんが使われたシルクスクリーンの工房、参考にします。
次回は一般参加でという気持ちが強いです。皆さんの作品をゆっくり見たいですし。あとは自分が前に出るのではなく、「出たいけれど心細い」という方のお手伝いができたらいいなとも考えています。
ただ実際に募集があったら…結局自分がってなる気もします…笑
cotoritori✧ 今回、余裕があったらマナティーの木のおもちゃを作りたかったんです。カチンコ制作でお世話になった貸工房で、設計図を持ち込んで「こういうのを作りたい」と相談もしていました。しかしその工房さんがある日使えなくなっちゃって。代わりの工房をすぐに見つけるのは難しくて、今回は無理だなと…そこが残念でした。
次回は、仕事などを考えると出展は難しいかもというのが正直な所です。でも、別の形でも参加はできたら嬉しいですね。
sumi✧ 構想していたのはヘアクリップです、パチって留めるタイプの。おちゅんの顔がついているのを考えてたんですが、数を作れなさそうなのと、全体的に種類を絞った方がいいと断念しちゃいました。自分でも欲しいなと思ってたので悔しさもあり…。
次回は、制作時間がきちんと取れるかで決めると思います。悔いが残った分、またやりたいなという気持ちも。逆になかなかない機会なので皆さんのところにも行きたいです。
メイ✧ 粘土の、少し大きめの一点物も作りたかったです。時間的に難しかったので、機会があれば挑戦したいです。
次回があればまた出たい気持ち半分、お客さんとしても楽しみたい半分の気持ちです。会場で箱庭展の皆さんにもまた会えたら嬉しいです。
らこ✧ スウェットやTシャツ、着られるものを作ってみたかったです。個々がいいお値段になってしまうので、金額上限的に今回は諦めてしまいました。
もう一つは、モコモコインクを使ったふわふわイエティさんのグッズですが、こちらも時間不足でした。
次回があれば本気で悩んで、えいやってなればまた出展でとなるかもしれません。今回諦めたグッズもあり、うまくお客さまの対応ができなかったりと悔いもあるので、より良くできるように努力したいです。
でも来場者としてめいっぱい楽しみたい気持ちも強いですね。ステージも見たいです。
公式アカウント(X)によるアートフェス当日風景動画はこちら。
――(一同)次は早め・長めの参加募集だと良いですね。2週間だと、普段から作ってる人じゃないと飛び込めないし…誰かと合同でと相談するのも難しかったですよね。
あとは大きい会場を!入れない方が出てしまったのが心残りでした。参加費は払いますから!笑
みんな楽しく、より良いアートフェスになったら幸せだなって思います。これからも続いて欲しいですね。
(2025年12月6日 Discordにて)
